+田舎版鬼神楽+
2.
暫く歩いて行くと見知った影が二つ。
ぱたぱたと走っていくのが見えた。
彩登と瀬比呂だ。
出来ればあの二人はいつもと同じであって欲しい。
そんな思いも込めて傍に近づく。
声を掛け様としたその時だった。
「今日こそ負けねぇぞ」
「おらだってー」
2,3歩近づいた所で額を押さえて我はよろめいた。
あの子達はまともだと思っていたのに…!
明らかに何処か訛り違いが…違いが…ッ
や、やはり、此処は我の思う世界とは少し違う世界の様だ。
…我の思う普通は一体何処に…。
「お頭だけは普通であって欲しいものだ…」
ぽつりと、そろそろ打ち砕かれそうな期待を抱きながらも我は歩く。
けれど、すれ違う仲間はやはり何処か違う世界の人の様で。
「各務、お前何時にも増してふらふらしてるべ?大丈夫かぁ〜?」
などと言う寿々加もいれば
「んだんだ、一度医者にでも診て貰った方がいいかもしんねぇな」
相槌を打つ亜夏刃も何処かおかしい。
段々この世界に我一人取り残されてるようなそんな気がしてきた。
「…大丈夫だ、問題ない」
頭を抱えて早々にその場を去る。
…駄目だ。
この世界は我の中の何かを刺激する。
背後ではやはり可笑しな奴だと笑う二つの声。
我が間違ってるというのか…!
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